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月は幽咽のデバイス  (ねこ3.7匹)

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森博嗣著。講談社文庫。

薔薇屋敷あるいは月夜邸と呼ばれるその屋敷には、オオカミ男が出るという奇妙な噂があった。瀬在丸紅子たちが出席したパーティの最中、衣服も引き裂かれた凄惨な死体が、オーディオ・ルームで発見された。現場は内側から施錠された密室で、床一面に血が飛散していた。紅子が看破した事件の意外な真相とは!?(裏表紙引用)

21.6.23再読書き直し。


Vシリーズ第3弾。

このシリーズは第1,2もちょっと変則的だったので、第3弾がこういう真相でもまあ「こういうシリーズだからね」で納得させられるのかもしれない。なかなか内容が頭に入ってこず苦戦したのは当時と同じ。正直ミステリー的にどうこうというのに興味はないので、このシリーズなら石が犯人でも宇宙人が犯人でもあまり気にならない。前シリーズなら主人公2人に思い入れ深く読んでいたのでそれで良かったが、Vシリーズに関してはメインの保呂草さん、紅子さんがあまり好きではないな、やっぱり。特に紅子さん。没落したのになぜあんなに誰にでも偉そうなんだ。。息子へっ君に勉強を教えるシーンでも結構いい加減なこと言ってるし、なにより七夏さんと林との三角関係がどうもイライラさせられる。。事情がイマイチ明かされていないせいかしらね。へっ君とご対面のシーンはドキドキしたが。無神経というのか鈍感というのか、こういう男は逆にモテるのか。林のどこがいいのかさっぱり分からんが。。