すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

プレゼント (ねこ3.9匹)

イメージ 1

中公文庫。

フリーターの葉村晶。警部補の小林舜太郎。交互に関わり合う、迷惑で不可解な事件の数々。
8編収録の超絶技巧短編集(笑)。


ああ、危なかった。どうしようかと思った。え、何が?いやいや、やばいですってこのシリーズ。
折角冴さんの所で先月開催された「若竹七海投票」に、課題本を制覇せず「これより面白い本が
あるわけねーよ」とフライング投票したっていうのに、こんな面白い本を今読んでしまっては
合わせる顔がないじゃないの。(誰によ)

1編目の『海の底』でいきなりのノックアウト!
何よこの悲惨なイヤ~~な重たくなる真相は!いやだー。やめてー。
いや、重たいの好きですけど、短編集のどあたまでいきなりはやめてー。かなりへこみますから^^;
かと思ったら、2編目は突然主人公が刑事に変わっちゃったよー。
葉村さんは聞いたことあるけど、この人だれー?(笑)
ピンクの自転車乗ってるよー。何だよこのシトー^^;
倒叙になっていて、ちょっと海外もの風。面白い~。面白い~。
と思ったら、また葉村さんに戻ったよー。この『ロバの穴』、凄い仕事があるのね、世の中。。
結構本作で葉村さんの人格が定まって来た?

そうか、交互に主人公が変わるのか。そして最後にもしかしてもしかするのね!
今二人は関係なさそうだけど~。たのし~い。


おっと、浮かれてるのはここまでよ!! ←誰
うーん、半分くらいまでかな、ゆきあやのドツボに来たのは。
そして、ラストやっぱりもしかするのですが、
な、な、なんなのですかこの終わり方は~~~~???^^;
これじゃあ、続編を読まなくては評価しづらいではないですか。。。

あと、現時点では葉村さんと小林さんの人物像が「好き」「嫌い」と言えるほど
はっきり定まってない状態です。。そこは続編以降に期待を。

しかし、若竹さん本当に良いですね!ハズレがないです。
女性作家でダントツに好きかもしれません。
こんなに、人の暗い闇を描けて、ストーリーも面白くて、技巧のある作家さんっていたんですね。
もう大好きです^^うひょひょ。

ちなみに、本書は若竹ベスト3位。