すべてが猫になる

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悪魔と詐欺師 (ねこ3.4匹)

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高里椎奈著。講談社文庫。

薬屋探偵妖綺談、シリーズ第3弾。

毒死した京都の外科医、轢死した東京のプログラマー、失血死した鳥取の書店員…場所も日時も
別々で互いに無関係な6人の死。自殺、事故死、殺人としてすべて解決したはずのこれらの事件の
共通点とは何か?薬屋探偵三人組の良心座木が難攻不落の謎に挑む!(裏表紙引用)


うちでは霧舎氏の次に反響のない高里さん。めげずに書きますコメントなくても泣きません。
(誰かこのシリーズ一緒に読んでおくれ。。←本音)

本作は連作長編という形になっています。
色々なキャラが登場して、事件をさまざまな角度、視点、時間から描かれている。わりに、
複雑じゃない。入り込むきっかけをつかみにくい。はっきり連作短編、という形式にした方が
面白かったかも。そうすると最後の仕掛けにもっと感心できたんだけどなあ。残念。
これが一番好き、というファンも存在するらしいんですが、私は1、2作目の方が
ストーリーとしては楽しめたなあ。
でも、こういう素敵表紙系のミステリが陥るパターンとして、だんだんミステリじゃ
なくなってしまうのでは。。という心配は杞憂だったようで。

とか言いながら、ちゃっかり萌え萌えモードの私。
前作まではリベザルにしか注目してなかったけれど、だんだんリベザル=語り手、という
図式が出来てしまうにつれ逆に秋と座木の魅力が浮き彫りになって来たぞー!
かっこ良過ぎ、持ち上げ過ぎな秋と、年齢不詳のおっさんのような美少年、座木、っちゅー
印象しか今までは持ってなかったので、彼らが純粋なリベザルを苛めるたびに
「なにするねーん!」と姉気分で敵意を燃やしていたのが嘘のよう。

2人の少年、恐らく犯罪並みに年下なんだろうけれどおねいさんは君達のセクシーさに
メロメロである。でも秋は赤い髪の方が良かった。私は男はタートルネックを着るなと
普段思っているのだが座木ならゆるす。

寝言が延々続きそうなので置いといて。
このシリーズ、ななななんと13作もノベルスで出ているらしい。。しかも、第1部完。
いっそ全部買い揃えようかと血迷っているが、もしかしてイラストは唯月さんではないのだろうか。。
それなら我慢してみせよう。
イラストが命の小説だって私の中ではアリなのだ。

っっって、なんだ今日のこの記事。。