すべてが猫になる

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御手洗潔のメロディ (ねこ4.2匹)

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講談社文庫。

御手洗さん短編集第3弾~。
4編からなる力作作品集です。

ファンサービスの短編集だという事で、少し敬遠して吉敷に浮気していたのですが^^;
いやいや、こんなに面白いのなら読んどきゃ良かったよ~。
御手洗さんはもともと大好きだけど、これで石岡君のファンにもなってしまったよ~。

特に気に入ったのは、『IgE』。
トイレの便器が割られるって^^;そして、冒頭の声楽家が探し求める美女事件との
関連。。関連するのか!?すごいなおい。そしてこれで動く刑事。。御手洗さん、一体
あなたは何者。。天才にも度が過ぎる。今回、小道具が多いのだけれどそれが見事に
全部納得のいく帰結に!ここまで行くと作り事として感心する以外の反応を思いつかない。。

でも一番好きなのは『SIVAD SELIM』。
ミステリとは言い難いのだけど、石岡君が奮闘します!^^あんた最高。
オチには相当びっくりしましたけど、これ、いいんですか?^^;みたいな。。ははは。。
御手洗さん、ちょっとかっこ良過ぎじゃね?
小説だから、「素晴らしい○○」とか書かれると読者はそれを鵜呑みにするしかないけれど、
島田さんのうまいところは、その素晴らしさを石岡君の感情で表現してみせた。
やりすぎだけど、面白いからいいのだ。

『ボストン幽霊絵画事件』
これはオチが好き。オカルトだけれど、ちゃんと論理的な理屈があるんですよね。
さすが巨匠。

『さらば遠い輝き』
で、出た。。。。^^;
まだアレルギーが完治していない事に気付いた作品^^;
島田さん、「女性読者からのお叱りはなかった」とありますが、それは彼女が御手洗さんと
接触していないのが大きいのでは、、と思ったのはいい加減しつこいですか私^^;
あと、石岡君とのエピソードが素敵だから☆
(しかし、このお話、すごいビッグネームが出て来たんですけど。。いいの?^^;)


総まとめ~。

御手洗さん、スーパーマン過ぎる!!(どーん)
私にはあまりにも魅力的過ぎて、「きゃ~、光彦さ~ん」「メル~~♪」といういつもの調子で
騒ぐ地点にいない。。アイタタな発言をさせてもらえば、自分と歩く、喋る、友達になる、という
イメージが全く想像できないのです。
もっと謎な方がいい。
だけど日本にいる方がいい。
しかし、ワンパターンの芽が出ないうちに先手をうって来るのはさすが巨匠と言うべき?