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届かぬ想い (ねこ3.3匹)

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蘇部健一著。講談社ノベルス


小説家志望の小早川は、妻と娘に恵まれ幸せな生活を送っていた。
だが、ある日最愛の娘が何者かに誘拐される。娘は戻らず、やがて生まれた
二人目の娘は不治の病に冒されていた。
消沈する小早川の元に、タイムマシンを発明した博士が現れるが。。。


はい、SFですかね、これは。
物語中80%が会話で占められているという。。。うーん、読みやすいなあっ。
つっこみどころも沢山ございますね、ははは。いちいちひっかかってちゃ
蘇部は読めません。進め、進め。
えーい、こんなんで良かったらいくらでもわしゃ書けるぞ。多分この人と自分の
文章力はどっこいどっこいだぞ。
でも、絶対自分が書いたら面白くない。なんなんでしょうね、この人の
文章から漂う哀愁と笑いと著者近影の危険ぶりは。ピ、ピエロ!?


はっきり言って、このオチが読めない人は一人もいないでしょう。
しかし、ここで「意外な展開!」とか「驚愕の論理!」とかやっちゃいけないんです、
この人はこれでいいんです。

本作の結末については、ちょっと期待はずれ。
哀愁ならいいけど、ブラックな落としはやめてくれ。