すべてが猫になる

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ファントムの夜明け (ねこ3匹)

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幻冬舎文庫


一年前に別れた恋人が失踪した。
真美は、その行方を探し始めるが、頭の中には幼くして死んだ双子の妹の声が響く。
自分の隠された力、に気付き始めた真美は、様々な事件に遭遇するがーーー。


恋愛ミステリ、と銘打ってあったので100マイルくらい引きましたが、
こりゃSFミステリでしょう?こんな恋愛小説があるもんかい。


一気読みする面白さだったことは最初に白状しておきます。
が、ちょっと粗が目立った作品でしたな。
すべてのエピソードをコマにするのはいいけど、もう少し後始末ちゃんとしてね。
おかげで終盤のアクション小説ばりのスリルと、前半~のソレが独立しちゃった感じ。

小説である以上、自分はモラルに反してようとグロかろうと現実と混同(同調?)させて
作者を批判したりしたかありませんが。(そのくせ登場人物の細かい心理は気にする)
これはちょっとさすがに……。い、痛い。。。。。
ネット書評によると、大半の方がオチの見当がついたそうですが、
自分はわからなかっただけにこのラストはきつきつです。。。
夢見が悪いというか。。

読後感最悪小説堂々の1位。