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ぎんなみ商店街の事件簿 BROTHER編

井上真偽著。小学館

史上初! ひとつの事件にふたつの真実『ぎんなみ商店街の事件簿』は、〈Sister編〉〈Brother編〉ともに全3話で構成されています。 各話で起きる【事件】は〈Sister編〉〈Brother編〉ともに同じものです。 〈Sister編〉では内山家三姉妹が、〈Brother編〉では木暮家四兄弟が【捜査】します。 ――それぞれがどのような【解決】を導くのか。どうぞご覧あれ! どちらから読むか、どう読むかは、みなさんの自由です! ☆〈Sister編〉第1話だけを読んだあと、〈Brother編〉第1話を読むも良し! ☆〈Sister編〉全3話を通読してから〈Brother編〉を読むも良し! ☆ その逆の順で読むもまた良し!(紹介文引用)
 
井上さんの新刊、二冊同時刊行。上↑の説明にあるように、本来は2冊連続で読まなきゃいけなかったよう。記憶力が高い人なら問題ないかもしれないが。本当はそうしたかったのだけど、SISTER編の方だけ一人予約数が多かったのでこっちだけ回ってきてしまった。二週間くらい開いてしまうかも。。さすがに忘れてはいない、と、思う、、が。
 
ということで三話収録。主人公は小暮四兄弟。プロのシェフの元太(長男)と、語り手の福太(次男)、頭のいい学太(三男)、まだ幼い良太(四男)が織り成す日常系ミステリー。商店に突っ込んできた車から逃げた同乗者、破壊された中学校の展示品、長男がヤバイミステリーツアーに参加してるかもしれない。の三作。母親は亡くなっていて、父親は海外赴任中。実質長男が切り盛りして、家事は分担して、末っ子はみんなで面倒を見ている、という生活。みんないい子だしキャラも立っていていいと思う。全編通じて共通している宝石の謎というものもあって、まとまりも確か。
 
う~ん、いやまあ、まあまあ面白いんだけどね。井上さん、ということを考えたらちょっと弱いかも。普通というか。おそらく、二冊で同じ事件を扱って真相が違う、という部分を評価しないといけない作品。単体で考えたらそれほど吸引力はなかったかなあ。。ということで二冊読み終わったらねこ点つけます(現時点では3.6か7)。