すべてが猫になる

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初恋さがし  (ねこ3.8匹)

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真梨幸子著。新潮文庫

忘れられないあの人、お探しします。どうか安心してご依頼ください――。高田馬場駅から徒歩5分、所長もスタッフも全員女性のミツコ調査事務所。訪れる依頼人たちが求めているのは、甘酸っぱい思い出の余韻? ふたたび燃え上がる恋心? それとも。眠っていた過去を呼び覚ますとき、怨嗟の血がとめどなく流れる……。秘密と殺意が絡み合い、戦慄のラストへと疾走する、イヤミスの臨界点!(裏表紙引用)
 
真梨さんの文庫新刊。
 
相変わらず面白いけど相変わらずややこしい…。
普通の調査事務所だと目立たないからと「初恋の人探し」をアピールしたら大成功のミツコ調査事務所。これは連作短篇集、と言っていいのかな?最初は調査事務所のコンセプト通りの依頼人が来てそこから物語が破綻していくパターンが続くのだけど、だんだん所長のミツコや調査員の女の子たちも怪しい感じになってきて、そもそも何の事件が起きているのか混乱してしまう。ラストに加速してどんどん知らない人間が出てくるので、もうなにがなんだか。いつもの真梨さんなんだけどね、これが。最初にメモしていた人間関係表が役に立たなくなってしまうっていう。グロさもありイヤな人間展覧会もあり、結局誰が誰を殺したんでしょう。。てきな。今回もなんとなく理解できた気になって本を閉じるのでした。