星の数ほどあるケーキの種類のなかでも、不動の人気を誇る「苺のショートケーキ」。「和菓子のアン」シリーズなど、甘いものを描いた作品に定評のある著者による、誰しも思い出のひとつやふたつはあるだろうショートケーキをめぐる5篇の連作集。（紹介文引用）
坂木さんのノンシリーズ新刊。ショートケーキをテーマにした５編の連作短編集。
「ホール」「ショートケーキ。」「追いイチゴ」「ままならない」「騎士と狩人」
大学生、ケーキ屋アルバイト、ケーキ屋店員、新米ママ、会社員とそれぞれの登場人物がショートケーキをめぐって悲喜こもごも。人生の小さな悩みや贅沢な悩み、微笑ましい悩み。誰でも経験するようなことでも本人にとっては大きな問題。ショートケーキは派手でもないけれど当たり前に選ばれる間違いのない味。無性にショートケーキが食べたくなる時って確かにある。個人的には、たくさんある中でショートケーキを選ぶとなんだか損した気分になるのでカフェとかではあまり注文しないかな。正直、ショートケーキって高くても安くてもそれほど味に変わりはない気が。。。不二家とかだと買っちゃう。
２００ぺージくらいなのでサクっと読める。それほど印象に残るお話はないので感想はまとめたけれど、ショートケーキと同じくどれも安定した面白さ。
