すべてが猫になる

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どきどきフェノメノン  (ねこ3.7匹)

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森博嗣著。角川文庫。

窪居佳那・二十四歳、大学院のドクタコースに在籍して研究に没頭中。趣味は起き抜けのシャンプーと「どきどき」の探求。悩みは飲酒時の記憶喪失とよくわからない自分の気持ち。後輩の爽やか青年・鷹野と人形オタクの水谷、ダンディな指導教官の相澤、謎の怪僧武蔵坊。佳那を一番どきどきさせるのは誰か?―『すべてがFになる』でミステリィ界の地図を塗り替えた異才がおくる初のラブコメディ。(裏表紙引用)
 
ナンダコリャ?ってことで、森さんの初ラブコメ
ブコメって言っても森さんが書くヒロインなので、もちろんゴリゴリの理系女子。好きな人もいるし、好かれる人もいる普通の人間なのだけど、思考や行動が変人だから展開もやっぱり普通の恋愛のようにはいかない。気を失っては知らない男性の部屋でシャワーを浴びていたり、100kgもある銅像を運んでもらったり、合コンで知り合った男らとカラオケに行っても騒動を起こすし。よくわからないファンタジー部分もあるのだけど、妄想??それに輪をかけて、周りの人びとが変人だから逆に合ってるのか。
まあ収まるところに収まるもんだ、どんな人間でも。最初はイライライラ~~っとしたヒロインの語り口にもだんだん慣れてきて、脳内の電光掲示板も面白くなってきた。まあこういうのもアリってことで。