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死相学探偵最後の事件  (ねこ3.5匹)

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三津田信三著。角川ホラー文庫

死相学探偵の最後にして、究極の闘いが、今幕を開ける! 黒術師の居所を探し、候補地である孤島に渡った黒捜課のメンバーと、俊一郎と祖父母たち。そこで待ち受けていたのは、どこか奇妙な言動のスタッフたちと、次々と発生する不可解な連続殺人事件だった――。(紹介文引用)
 
死相学探偵シリーズついに完結。
 
う、う~ん。ユルいながらも結構楽しく追いかけていたので、ちょっとガッカリだぞ…。数人の有名探偵と、曲矢刑事と、怪奇作家の祖父と愛染の祖母ちゃん、シリーズキャラ勢ぞろいで完結編らしい盛り上がりを見せると思っていたのだが…。黒術師に招待された島の別荘も、謎の見晴らし台があったり、スタッフが次々に殺されたり無意味すぎる密室事件が起きたり、ほんと途中まではワクワクと読み続けていたのだが…。
 
なんだか話が思わぬ方向に行ってしまい、こちらも集中力が切れてしまった。こんなに盛り上げておいてこんな終わり方でいいのか。。。黒術師の正体は面白かったけど、今まで伏線あったっけ?唐突感が否めないし、う~ん、ミステリ要素が全くなくなってしまって対決どーん、で終わりでは、、寂しくて仕方ない。。
 
もったいないなあ。三津田さんの実力なら、中盤までの連続殺人事件をネタにしていいミステリ1本書けそうなのに。。