すべてが猫になる

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虚像のアラベスク  (ねこ3匹)

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深水黎一郎著。角川文庫。

名門バレエ団に届いた脅迫状。そこには、公演を中止しなければ舞台上でとんでもないことが起こると記されていた。 警備にあたる海埜警部補は、臨席する海外要人の身の安全のため、芸術関連の事件を数多く解決した甥“芸術探偵”神泉寺瞬一郎に協力を仰ぎ万全の体制を整える。 だが、公演当日、海埜が見守る舞台上で、信じられない光景が繰り広げられる! 何もかもが前代未聞。誰もが騙される、幻惑必至のどんでん返しミステリ。(裏表紙引用)
 
芸術探偵シリーズ。……と言っていいのかな。瞬一郎が出てくるのは最初の1篇目とエピローグのみ。海埜警部補シリーズと言ったほうがいいかもしれない。あのあほあほ大べしみ警部も少しだけ意味なく登場。
 
バレエ団に届いた謎の脅迫状。公演を中止しないととんでもないことが起こるというのだ。海埜警部補は甥の瞬一郎を連れてバレエ団の警備警護を担当することになったが…。
特に殺人は起きないので肩すかし。舞台を通じてロマンチックな展開にはなったけれど。バレエ用語のオンパレードだし、ミステリー的にもあまりキレがなかったな。
 
「グラン・パ・ド・ドゥ」※ネタバレ、ご注意
深水さんの本は結構な確率で壁本と言われているけれど、これに勝る壁本はあるまい。。今まで真面目に読んでいたのがアホらしい。バレエ団の名前が出てこないし、語り手の夕霧の性格や言葉使いがおかしいから(オッサンがムリして女子高生言葉使って失敗してるみたいな)なんかヘンだなーとは思ってたんだ。もしかしたらここはバレエ団じゃなくてオ〇〇バーのショーをやるところとかいうオチでは?と考えていたらさらに斜め上をいく真相だった。まあ、当たらずとも遠からず。アホらしくて流し読みになった。。しかもエピローグで明かされた真の動機が狂ってるよねえ。。まあ、殺しはともかく〇〇〇を洗わないのはイヤって気持ちはわからんでもない。
 
 
 
と、いうわけで久々に読書で無駄な時間を過ごしました。。。