また彼らに、会える。 待望の『蜜蜂と遠雷』スピンオフ短編小説集! 【内容】 大好きな仲間たちの、知らなかった秘密。 入賞者ツアーのはざまで亜夜とマサルとなぜか塵が二人のピアノ恩師・綿貫先生の墓参りをする「祝祭と掃苔」。 芳ヶ江国際ピアノコンクールの審査員ナサニエルと三枝子の若き日の衝撃的な出会いとその後を描いた「獅子と芍薬」。 作曲家・菱沼忠明が課題曲「春と修羅」を作るきっかけとなった忘れ得ぬ一人の教え子の追憶「袈裟と鞦韆」。 ジュリアード音楽院に留学したマサルの意外な一面「竪琴と葦笛」。 楽器選びに悩むヴィオラ奏者・奏に天啓を伝える「鈴蘭と階段」。 ピアノの巨匠ホフマンが幼い塵と初めて出会った永遠のような瞬間「伝説と予感」。 全6編。(紹介文引用)
「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ??
本編に比べてずーーーっと薄いのと、文章の軽さにビックリ。一時間ちょっとあれば誰でも読めそうな。そういうわけ?で、あまり感想らしい感想も浮かばないのだけど一応読んだよという記録てきな。
「祝祭と掃苔」
「獅子と芍薬」
ナサニエルと三枝子の出会いと、別れてからの物語。いい関係だなあと思うけどどうして別れたんだろう。。お似合いなのに。
「袈裟と鞦韆」
なんて読むねん?と思ったら「ブランコ(鞦韆)」だそうな。勉強になるなあ。「春と修羅」を作るきっかけとなった、菱沼の教え子のお話。作曲って神聖なことなんだなあと。死んでも家族がなんだかのどかなのがいい。
「竪琴と葦笛」
「鈴蘭と階段」
奏が自分にとって最高の楽器を手に入れるまでの物語。ヴィオラって大きさが決まってないんだ、知らなかったよ。素敵な出会い。奇跡みたい。
「伝説と予感」
塵が師匠と初めて出会った時のお話。ラストで思わず「あああ!」と声が出た。
以上。
薄いし軽いのだけど、雰囲気もあるしなかなか良かったのでは。余韻を残すというか。次はぜひ本編を読みたいなあ。