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QED 諏訪の神霊  (ねこ3.8匹)

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高田崇史著。講談社文庫。

坂を滑り落ちる巨大な御柱に、男たちが荒々しく群がる「御柱祭」。75頭もの鹿の生首が捧げられた「御頭祭」。長野県・諏訪大社に伝わる、これらの奇祭を調べるため、同地を訪れた桑原崇と棚旗奈々は、不可思議な連続殺人事件に遭遇。御柱‐御贄柱‐怨念柱。千二百年続く謎が解けたとき、事件の真相も明らかに。(裏表紙引用)
 
QEDシリーズ第15弾。
 
今回のタタル&奈々ちゃん、長野の諏訪大社にやって来ます。ていうか、せっかく2人きりの旅行のチャンスだっていうのになぜ沙織を誘う!?タタルもなぜ友人を誘う!?(怒)奈々ちゃんも、10代じゃないんだからさ…タタルは天然だろうな。。せっかく珍しくタタルから電話でお誘いされたというのに。しかも、友人たちに「彼女」と言われても否定しない!うりうり!(聞いてないだけな気がするが)
 
前作で登場した鴨志田くんや、ベイカー街で繋がりのある緑川さんも登場(誰?って感じだったが)。出雲の国譲りと御柱祭との関連は?などなどが今回のテーマ。諏訪大社にそういういわれがあったとは。。だいたいのお祭りなんてそういうものらしい。。まあ、人間って結局残酷だけどビビリでもあるんじゃなかろうか。
 
事件のほうは穴師村の新興住宅街で起きた見立て連続殺人が結構ど派手。今回はガッツリ旅行うんちくと絡み合う。こういうガッツリしたのが読みたかったのよねー。神山さんも出ないし。いつもこのシリーズすらすら読み終わってしまうのだけど、この本は割と時間がかかった。とはいえ、動機が偏執すぎて異常者レベル。歴史や過去を紐解けばどんな動機でもありえなくはない、と語るタタルだが…まあ、これはないと思うわ(笑)。