すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

御手洗潔の追憶  (ねこ3匹)

f:id:yukiaya1031jp:20200723115158j:plain

島田荘司著。新潮文庫nex

ちょっとヘルシンキへ行くので留守を頼む―。そんな置き手紙を残し、御手洗潔は日本を去った。石岡和己を横浜・馬車道に残して。その後、彼は何を考え、どこで暮らし、どんな事件に遭遇していたのか。ロスでのインタビュー。スウェーデンで出会った謎。明かされる出生の秘密と、父の物語。活躍の場を世界へと広げた御手洗の足跡を辿り、追憶の中の名探偵に触れる、番外作品集。(裏表紙引用)
 
御手洗潔シリーズ第30弾。
 
こ、これは…一作除いて小説ではなかった。ファンブック??石岡君が御手洗がヘルシンキへ旅立ったあとどう暮らしていたのかや、石岡君へのロングインタビューや、レオナから石岡君への手紙や、犬坊里美が御手洗&石岡くんの遭遇した事件についてをエッセイで綴ったものや。
 
これ、御手洗&石岡くんのガチファン(BLとして)じゃないとめちゃくちゃキツいと思う。。自分もキャラクターのファンのつもりではあるが、2人を同性愛視したり2人をリアル化して楽しんでいるタイプのファンではないので…いやもう、まじでインタビューとかどうでも良かった。。だって家に釜はありますか?とか好きな映画は?とかコンビニ弁当で一番好きなものは?とかそんな質問が半分以上なのよ。。里美ちゃんのエッセイもかなり適当で。どれもキャラクターに相当思い入れがないと読めないと思われ。
 
唯一小説になっていたのが御手洗・父を主人公にした太平洋戦争~原爆、スパイ容疑、追放、の物語。これも中盤までほんとにガッチガチの文章で…。でも御手洗父ものだったので、なんとか読めたかな。
 
楽しめる人は楽しめる内容だと思うけど、ガチファン限定の企画ものなのでご注意、って感じかな。。
 
とりあえず、御手洗シリーズ文庫読破しました!なせばなる。ちりつも。