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QED 河童伝説  (ねこ3.7匹)

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高田崇史著。講談社文庫。

今なお、河童伝説が残る川で、左手首が切断された死体が、続いて、左腕が切り落とされた死体が浮かぶ。一方、相馬野馬追祭(そうまのまおいまつり)を見物に出かけていた棚旗奈々たち一行は、岩手県遠野まで足を伸ばしていた桑原崇と合流。そこでまた、血なまぐさい事件が……。事件の真相と、河童にまつわる真実が解き明かされる。(裏表紙引用)
 
QEDシリーズ第13弾。
 
今回のタタル&奈々ちゃん、沙織ちゃん、小松崎は福島県の相馬野馬追祭見物へ。タタルは二度による寝坊で1日遅れで合流(ありえん)。寝坊ついでに遠野にいる友人(タタルに友達がいたー!80代だけど)に河童の話を聞きに行くタタル(ありえん)。。
今作では結構長い文量で連続殺人事件を扱う。強羅川で見つかった左手のない男性の絞殺死体とかその兄がまた左腕を切られて同じところで発見されるなど。河童が引き込んだのか?という伝説も絡めて、本来のシリーズらしい雰囲気に。まあ、殺人事件パートのほうは色々あったわりに結構動機とかてきとう&タタルが事件解決するわけでもなんでもないのでまあ。。
 
河童と聞いてイメージされるキュウリ、馬が好き、好色、医薬に精通といった事柄が全部タタルによって説明される。下品なくだりもあったりして、結構イメージと真逆だったりと面白いもんだな。歴史文書って、未来の人間に「読ませたい歴史」ってなるほどなあ。
 
今回は毒草師・御名形史紋も登場。わーい。あと神山さん出てるけど、ほんとに出てきただけって感じ。もうこのキャラよくない?仲良くしたがってるわけでもないし。