ダマシ×ダマシ （ねこ４匹）

森博嗣著。講談社文庫。

結婚をしたはずの男がいない。婚姻届は出されておらず預金も消えていたが、とにかく、もう一度会いたい――。依頼を受けた小川令子は男が結婚詐欺の常習犯だと突き止めるが、事件は殺人に発展する。一方、小川の事務所の謎めいた所長・椙田は、ある大きな決断を。 ひとつの終わり、そして始まり。Xシリーズ完結！（裏表紙引用）

 

Ｘシリーズ第６弾、堂々の完結。

この作品、Ｇシリーズを読んでいないと全く分からないのでご注意。

 

小川さんがひとりぼっちで奮闘する最終巻。

 

いやあ、色々と人間関係が変化していって怒涛のような展開で終わった。エピローグで上村と安藤の正体にビックリさせられたわ。。真鍋と永田さんがついについに…うわあ～。真鍋ってこんな奴だったか。そして椙田さんもとうとうそうなってしまうのね…。小川さん、頑張れ。強い味方もついたことだし。

 

と、結婚詐欺からの殺人事件がメインのストーリーなのにキャラクターのことしか重要視していないという。。騙されてもその過ごした幸せな時間を得た、という価値観もありかなと思わせる被害者と加害者の人となり。小川さんも前に進めて良かったと思う。人の気持ちなんて正道なだけじゃないよなあ。にんげんだもの。