すべてが猫になる

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スカル・ブレーカ  (ねこ3.8匹)

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森博嗣著。中公文庫。

生きるとは負け続けること、死ぬとはもう負けぬこと―侍同士の真剣勝負に出くわし、誤解から城に連行されたゼン。彼を待っていたのは、思いもよらぬ「運命」だった。旅を続けながらさらなる高みを目指す若き剣士は、ついに師、そして自らの過去に迫る。(裏表紙引用)
 
ヴォイド・シェイパシリーズ第3弾。
 
いよいよ物語が動き出したーって感じ。ゼンの出生の秘密が少し明かされて、それがまあ思った以上のデカさだったのでビックリ。今回はゼンにやっと友だちができたって印象。ヤナギもああ見えて凄いなあ。。最初ヤナギがタガミになった時はちょっと笑ってしまったけど。ゼンもだんだん世間というものを分かり始めていて、「ここでこれを言うとまずい」とか「ここでは笑ったほうがいい」とか考えて行動するようになった。寂しいと言えば寂しいけど、相変わらずノギさんとの会話はとぼけていて面白い。この時代、威張った男ばかりの世の中にいたらゼンみたいな仙人レベルの男に惚れないほうがおかしいかも。。第3弾は城が出てきたりゼンらが軟禁されたりして戦いのシーンが多かった気がする。あと、やたら風呂に入っていたような。
 
さて次回、あの女性とまた会えるのか。もっとゼンのことがわかるかな。