「神は三種類に分類される。まず第一が、大自然。次は祖霊。最後は、時の朝廷に対して戦い、恨みを呑んで亡くなっていった人々」。銭洗弁天、鶴岡八幡宮、御霊神社…鎌倉をそぞろ歩く奈々、沙織の棚旗姉妹に、桑原崇が説く、源三代にまつわる謎の答えが、そのとき密室で起こった社長失踪事件をも解き明かす。(裏表紙引用)
QEDシリーズ第8弾。
ventus(風)とあるけど、これは外伝的なものなのだろうか?ページ数も少ないし。内容的にはいつも通りだったが。
沙織が鎌倉を取材するから同行してくれと言うので一旦断ったものの、タタルが「奈々も行くなら行く」(おおお!)と言ったと聞き了承する奈々ちゃん。ごちそうさまです。まあこれも一般的な「おおお」なのかどうかタタルの場合分からないのだが。鎌倉の知られざる話をしながら三人で観光。事件で来ていた熊つ崎も合流し、いつもの雰囲気に。
縁切り寺、紫陽花寺、鶴岡八幡宮…鎌倉もいいなあ、行きたいなあ。しかし鎌倉の地名の由来やら源頼朝の実際の待遇などを読むと気が滅入るものばかりで、勉強にはなるけど歴史ってイメージより暗いものが多い(どこまで真実かは分からんが)。
それはそうと、今回どうした?全く関係のない鋳物工業会社の殺人事件と社長失踪事件が全く絡み合っていないばかりか、事件そのものの扱いがかなり雑。2時間サスペンスを30ページくらいでやりましたみたいな…。これいる?鎌倉の闇が予想以上に面白かったので事件が邪魔すぎたぞ。。そして最近沙織に喰われ気味の奈々ちゃん、がんばれ。。