すべてが猫になる

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デルタの悲劇  (ねこ3.7匹)

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浦賀和宏著。角川文庫。

ひと気のない公園の池で10歳の少年の溺死体が発見された。少年をイジメていたクラスメイトの悪童3人組は事件への関与を疑われることを恐れたが、真相は曖昧なまま事故として処理される。ところが10年後、少年の幼なじみを名乗る男が3人の前に現れ罪の告白を迫ってきた。次第に壊れゆく3人の日常。果たして少年を殺したのは誰なのか。人間の本性を暴き出し、二転三転しながら迎える衝撃の結末。予測不能の神業ミステリ!(裏表紙引用)
 
浦賀さんの新刊。
 
いや~~~これは……またしてもやられたなあ。。200ページ弱の長編だけど、終盤の怒涛の謎解きでドっと疲れてしまった。八木剛シリーズと関連があるというのは聞いていたのだけど、こういうことかあ。冒頭で八木母が出てくる。手紙という形だけど。
死んだ息子の遺作を、ある人物に送るという体裁なのだけども。で、章ごとに八木という人物が、10年前のいじめ殺人(事故扱い)について加害者3人を訪ね色々聞いて回る物語。この加害者たちがなかなかのクズでイライラしちゃう。結構いつも通りメモを取りながら読んでいたんだけど、何の役にも立たなかった。。これ、絶対わかる人いないと思う。というか、再読しないと完全に理解して読めないだろうな。再読するほどでもないからパラパラ戻りながら軽く確認するに留めたけど。作者が登場して、現実の浦賀さんとの共通点を探したりするのもお楽しみ。何を言ってもネタバレになるのでこれぐらいで。