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蜂に魅かれた容疑者  (ねこ3.8匹)

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大倉崇裕著。講談社文庫。

新興宗教団体にかかわる事件で警視庁が緊張に包まれる中、都内近郊ではスズメバチが人を襲う事故が連続して発生。中には、高速道路を走る車内に蜂が放たれるという悪質な事例も。平穏な日常を脅かす小さな「兵器」に、窓際警部補・須藤友三と動物大好き新米巡査・薄圭子の「警視庁いきもの係」コンビが立ち向かう。(裏表紙引用)
 
警視庁いきもの係シリーズ第2弾。
 
なんかもう、全く後をひかないくらいあっという間にすらすら読めてしまう。面白かったけど。
もちろんいきもの係なんて係はなく、正式には総務部総務課動植物管理係というらしい。須藤警部補の所属先ね。事件で頭を撃たれて復帰、とあるけど前作をすっかり忘れてしまっている。薄ちゃんは警察博物館の巡査ってことで。薄ちゃんの動植物の知識はほんとに凄いけど、大事な時に脱線して薀蓄を語りだすの結構イラっとする。。須藤さんと2人の時ならいいけども。いや、薄ちゃん好きなんだけど。あと今の時代に警察官に「お嬢ちゃん」とか言っちゃうの結構問題だと思うんだけどなあ。いや、好きなんだけど。その2つだけ毎回引っかかったのね。
 
今回は宗教法人が鬼頭管理官に恨みを抱いて銃撃しちゃうという大事件と、テロばりに各地で蜂を仕掛けて一般人を命の危険にさらしてしまう、っていう事件を解決。蜂、マジでこわい。。私なら手でめっちゃ振り払っちゃって刺されまくるパターンだろうな。。黒い服も結構着てるし。元同僚の田之倉さんがヒドイ目に遭ったのは本当に心配した。ラストさらにヒドイけどこういう役回りなの?このキャラ(笑)。
 
事件のデカさの割に最後はドタバタとあっけなく終わったけど、蜂っていうのがかなり恐怖だったし、薄ちゃんの活躍は見事だったし(頭も行動も)、須藤さんも熱かったし(ちょっとどうなのって行動もあったけど)、楽しめたなあ。