すべてが猫になる

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それでもデミアンは一人なのか?  (ねこ3.8匹)

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森博嗣著。講談社タイガ

楽器職人としてドイツに暮らすグアトの元に金髪で碧眼、長身の男が訪れた。日本の古いカタナを背負い、デミアンと名乗る彼は、グアトに「ロイディ」というロボットを探していると語った。彼は軍事用に開発された特殊ウォーカロンで、プロジェクトが頓挫した際、廃棄を免れて逃走。ドイツ情報局によって追われる存在だった。知性を持った兵器・デミアンは、何を求めるのか? (裏表紙引用)
 
WWシリーズ~新シリーズ始動!!ぱちぱちぱち。
 
……って、グアトとロジ、絶対ハギリとウグイやん。結婚してる!わーい。てかなんで楽器職人やねん。引退?してドイツに移住したのねえ。
 
と、いうわけで前Wシリーズの完全なる続編。なので少なくとも前シリーズ(全シリーズが理想だが最低でも「すべてがFになる」を)を読んでいないと全く分からないと思われる。前回より50年~100年ほど未来なのかな?しかし設定も世界観も変化はない。そりゃそうか。テクノロジーの進歩が少しあるくらい。今回グアドたちの前に現れたウォーカロン(ロボット?)、デミアンロイディを探していて、ナクチュの王子の頭脳がデミアンに移植されてるのか、ってことで今回もあっちにこっちにドタバタ。「すべF」の事件がここにまた濃密に繋がってくる。人間の身体の存在理由やウォーカロンはどこまで人間の意識と絡んでくるか、ってあたりまだまだ伸びしろありそう。デミアンの正体にビックリだけどどうなるのかな~。
 
まあ、そんなことよりキャラクターの関係性や会話にしかファンは興味がないというところも代わりばえなさそう。あと9作は出るはず、楽しみ。