すべてが猫になる

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六とん2 (ねこ4.2匹)

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蘇部健一著。ぷぷぷ。講談社ノベルス


出た出た、「六枚のとんかつ」第二弾。

これを買うために仕事帰りに行きつけの本屋へいそいそと。
しかし、なかった。。。なのにサービスカウンターで「あ、あの、講談社ノベルス
『六とん2』という本入ってませんか。『六とん2』です、『六とん2』」と聞くほどの
執着ぶり。(恥もぶっとぶ蘇部マジック)
なかった。
ので、わざわざ電車を途中で降り、開いてる本屋を延々と探す。
本屋の看板発見。でかそう。どこだ。って、地下かよ!(地下から出たのに)
あったあった、本屋。えー、ノベルス新刊コーナーはどこだ。あった。六とんはどこだ
六とんは。……あった。(1冊)
ふーーーー。ひと仕事をした気分だ。


言っておきますが、私は別に蘇部氏の大ファンではありません、ええ。
好きな作家を挙げろと言われても、ベスト10にすらきっと入りません。
愛する麻耶氏ですら、霧舎氏ですら、乙氏ですら、新刊が出たからって発売日に
買いに行ったりしません。
なのに。何が私をここまで突き動かすのでしょう。
皆さんみたいに、東野圭吾、新刊!とか横山秀夫デビュー作発売!とかそういう
格好のつく本に熱くなりたいものです。
かたや「六枚のとんかつ」……。とんかつ……。ミステリのタイトルがとんかつとわ……。

しかも、何だこの「六とん2」って。短編の一作品のタイトルがシリーズのタイトルに
なるのか??でも、これで通じてる自分が哀しい。。


あ、そうそう、感想でした。

ええっと、これは「六枚のとんかつ(第3回メフィスト賞受賞)」と、「動かぬ証拠(
ラストページが全てイラスト)」の混合短編集となっておりました。

前回、蘇部氏は果たして大まじめなのか、狙いなのか、と邪推しておりましたが。
大まじめなのではないかしら。。。。
だって、文章、うまくなってるもの。。。。

バカミスぶりは健在でしたが、これ、普通に読めました。(慣れたのか?)

「最後の事件」なめてんのか。「三色パンの秘密」んなばかな。しかも最後、
私意味がわかりませんでした。「甘い罠」おっと、これは良かったぞ。感心感心。
「午前一時のシンデレラ」これもなんか結末が意味わからん。
「行列のできるパン屋さん」先、読め過ぎ。でも哀しいお話。これ、イラストいらないぞ。
「姿なき目撃者」くだらね~。「読めない局面」お、これ、いいじゃない。ちょっと
狡いが。「誓いのホームラン」???なにこれ?「地球最後の日?」これも意味わからん。
どなたか教えてくらさい。「叶わぬ想い」これ、おかしくない?
「きみがくれたメロディ」おーーっと、これは切ない物語。良かったですわ。
(こんな感じでいいですよね、六とんの感想て^^;)

一番面白かったのが著者近影。
次に面白かったのがあとがき。という本でした。。。

さあ早く「3」を出せ~。