すべてが猫になる

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人形つかい/The Puppet Masters (ねこ3.8匹)

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ロバート・A・ハインライン著。ハヤカワ文庫。

 

アイオワ州に未確認飛行物体が着陸した。その調査におもむいた捜査官六名は行方不明になってしまった。そこで、秘密捜査官サムとその上司、そして赤毛の美人捜査官メアリは、真相究明のため現地に向かう。やがて、驚くべき事態が判明した。アイオワ州の住民のほとんどは、宇宙からやってきたナメクジ状の寄生生物にとりつかれていたのだ。人間を思いのままに操る恐るべき侵略者と戦うサムたちの活躍を描く、傑作冒険SF。(裏表紙引用)

 


ハインライン二冊目~。うん、面白かった、ハリウッド映画的で。わかりやすくてストーリーやドラマが明確。(実際わかりやすくはないんだろうけどサササっと読めるという意味で)

 

お話は、アイオワ州に未確認飛行物体が到着し、住民のほとんどがナメクジに取り付かれてしまったというもの。主人公は捜査官のサムという青年で、上司であるおやじ<オールドマン>の命令で常に動いている。パートナーのメアリと恋に落ちたり、自身やメアリや身近な人もナメクジに取り付かれたり逃げ回ったり撃退方法を考えたりと色々なことが起きる。面白いのはやはり<上半身裸体計画>。ナメクジは背中に取り付くので、上半身が裸だったらすぐわかるもんね。さらに進めたのが<日光浴計画>(笑)。まあ全裸になろう的な。誰かの意のままになる自分に疑問を抱きながら、自分の意志を貫こうとするサムの姿がなかなかいいかな。ラストのカッコ良さにも痺れる。最後の1行はベタだけど結構好き。

 

夏への扉」とはまた違う感じだけど、こういうのもまあ好きかな。表紙がかなり評判悪いようだが、私は気に入っている。