すべてが猫になる

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邪魅の雫  (ねこ4匹)

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京極夏彦著。講談社文庫。

江戸川、大磯で発見された毒殺死体。二つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を、榎木津の従兄弟・今出川から知らされる。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。百鬼夜行シリーズ第九弾。 (裏表紙引用)


お、お、終わった~~~~~~~(ノ><)ノ☆
筋肉痛必至、持ち出し不可、怒濤の1300ページ、3日かけて読了致しました~~~~(ノ><)ノ
め、目がしぱしぱします。。カバーを取って読んでいた本の背表紙がもうモケモケになっております^^;大好きな京極堂シリーズだし、京極さんの流れるような文章があるからこそ精神的に苦痛は感じないのですが、身体は正直です。。

で、内容。
なぁんと、今回は皆さんのアイドル榎木津礼二郎がお見合い!!!ぎょぎょ~~~!!!ファンはもちろん、京極堂も関口君も、彼らを取り巻くお馴染み刑事メンバーもひっくり返っております^^;いやだあ~~、えのさん、結婚しないでぇ~~~~~(><。)←あほ
とは言っても、正式にえのさんが登場するのは1000ページも過ぎてから^^;待たせすぎ!しかも
初台詞が「サル」「コケシ」という^^;;相変わらずじゃのう。。。しかも、定番の「バカオロカ」がパワーアップして「バカオロカ日本代表」「オロカバカ」「サルオロカ」になっている(笑泣)。
でも、確かに今回のえのさんは元気がない。存在感はどうした!?と心配になっていたら、ラストでものすご~~~くえのさんが主役になっているという憎い構図。事件の発端そのものがそうなのだけど、
こう繋がるとはね!へえ~~~。。

事件は連続殺人事件で、語り手がくるくる変わります。なので、500ページくらいまで読まないと全部が繋がって見えて来ない。ある程度、読者にとっての世界観として全貌に近いものは見せてくれているのだけど、首謀者は見えない。京極堂の蘊蓄でケムに巻かれた感はあるのだけど。

面白かったのは、京極堂と関口君の会話だったなあ。自分の作品が書評でこき下ろされている事について相談している関口君と、書評について講釈をぶつ京極堂。こちらも納得したり心の中で突っ込んだりと余計混乱が^^;関口君の鞄のたとえは全然意味がわからなかったのは人徳の差か^^;

戻すけど、ラストのえのさんの台詞には衝撃。自分がこうであってほしい、と思っていたえのさんそのものなのだけど、言われる側にはなりたくないね。

                            (1311P/読書所要時間9:00)