すべてが猫になる

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名探偵の掟 (ねこ4.5匹)

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東野圭吾著。講談社文庫。

東野圭吾氏が綴る、ミステリ界を痛快に皮肉った愛情いっぱいの連作短編集。
自称名探偵の天下一大五郎と、ワトスン役の大河原警部が挑戦する12の難事件!


いやあ、みなさんお待たせしました。(待ってない)
コレです、コレ。コッチです本命は^^;;(詳しくは『名探偵の呪縛』記事を)
コッチならあの評判もよく分かる。(そして偉そう)
普段自分はこんなにバカバカしいものを読んでるんだね、的な。
それでも愛しい密室殺人、首なし死体、アリバイトリック、館の見取り図、ダイイングメッセージ。。
愛する浅見光彦さんがことさら作中で揶揄されまくっているのが気になるが、
愛情の裏返しと受け止めましょう。ネタにすら普段は誰とも出来ないんだもの。

何が心に残ったかって、笑ってはいおしまい、じゃないところ。
中には真面目に作品で通用するんじゃないの?というバカトリック、バカ真相がいっぱい。
ミステリ界広しとはよく言ったものですが、これだけのジャンルの知識とツボを
心得ていて、自身の作品では何をやっても体現してみせる。切り開いた自分の土壌ですら
焼き直すこともしない。
これならもうミステリー界でトップを驀進し続けてて当たり前じゃない?
なんだかおいら最近胸がいっぱいなりよ東野さん。。