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天上の羊 砂糖菓子の迷児  (ねこ3.8匹)

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高里椎奈著。講談社文庫。

 

姉は本当に事故死だったのか?傷ひとつない綺麗な遺体に、納得できないでいた妹は、妖怪雑事相談所「深山木薬店改」を訪れる。調査に乗り出すリベザル、座木、そして秋。親の死後、妹のために身を粉にして働いてきた姉に過ぎった思いとは?粉々に見えた欠片がラストでカチリとはまる、シリーズ第2弾! (裏表紙引用)

 

 

リベザルが新店長になってのシリーズ第二弾。


めっちゃ普通にザギが出てくる。秋が雇われになった以外はそれほど前シリーズとの変化なし。

 

姉が富士の樹海で失血死したが外傷がない、原因に妖が関係していないかということで、一人の女性が深山木薬店を訪ねてくるお話。リベザルが奮闘するが、秋と違って被害者や関係者の心に寄り添いすぎて傷ついてしまうのでなかなか上手くやれないねえ。あげく秋とケンカするし。リベザルには推理をする資質がない、とかこの事件は調査に値しないとか言ってしまう秋だけど、その真意はどこに。しかし捨てセリフが「師匠のおたまじゃくしー」とは(^_^;。

 

あとはゼロイチやら前回お世話になった成田構造研究所の皆さんが登場するので楽しい。事件の真相について、こんな死に方ってあるの?などなど気になる点が少しあり、世間の評価を見たのだが…9割以上、秋とリベの関係とかゼロイチでた~みたいなことしか書いていない(笑)。もちろん自分もミステリ部分は添え物だと思っているが…流し読みしているわけではないので。

 

それにしても。ザギの「花束などあなたの引き立て役にもならずに枯れてしまったでしょう」云々を久々に読んだが…そろそろスピードワゴンの小沢にしか見えなくなってきた。