出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。原稿は〝僕は犯人ではない。本当の黒幕は〟という告白の途中で終わっていた。好奇心のあまり調査を始める渚だったが、やがて原稿に張り巡らされた罠に気付く――。一頁目から無数の罠が読者を襲う、怒濤の一気読みミステリ。(裏表紙引用)
真梨さんの文庫新刊はちょっと刺激的。真梨さんじゃなかったらまあ読んでないなという題材なのだが、本当かどうかはともかく知らない世界のルールや価値観が興味深い。どういう経緯でこの業界に入るのかや、一度入ってしまったら抜け出せない法則など、まあ想像通りと言えば想像通り。まあ自分も決して褒められた人生を歩んで来てはいないのでアレコレ言う気はないし憐れむ筋合いもない。