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本棚探偵 最後の挨拶  (ねこ4.2匹)

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せっかく多くの古本を蒐めても、墓場までは持っていけない―そのことに気づいた著者が、厳選に厳選を重ね、トランク一つ分に本を詰めてみたり、私家版『暗黒館の殺人』の製作に着手したり、再び日下三蔵邸の本棚整理に行ってみたり…。本を愛してやまない本棚探偵シリーズ、待望の第4弾!今回は特別にカラー口絵も収録。(裏表紙引用)

 

 

爆笑古本エッセイもついに第4弾。もう文庫にならないと思っていた…。本屋でこれを見つけた時の喜びといったら。

 

と、いうわけで今回もいつものごとく古本を買いに全国どこへでも。前作で収集をやめちゃうのかと危惧していたが全然そんなことはなかった(笑)。ボランティアで本を送ったり貧乏学生くんにもプレゼントしたり、減らしはするのだけどその倍買ってるような(笑)。でも喜国さんのお友だちの買い方(「なんで持ってる本を買うんですか」「売ってたから」)やその本棚を見てしまうと、喜国さんなんてまだまだ常識を保っているほうなのだなあと実感。再登場の、部屋に入れないほどの本、本、本の日下さん邸の書庫整理なんてこれもう○気だからね。コレクターの域超えてる。まあ、このエッセイの趣旨がそもそも「常識人の目から見た変人」だからね。

 

1番好きだったのは、本棚の本に変装した小林少年(言わずと知れた少年探偵団ね)に憧れて、本当に本棚の本を紙で作っちゃうっていう。これ、漫画家さんだからこそ出来る技術よね~。もちろんセンスや情熱あってこそだけれど。喜国エッセイの魅力というのは文章ややっていることの面白さもさることながら、やはり喜国さんのお人柄にあると思う。愛妻家で愛犬家で、ボランティア活動やジョギングにも余念がなくて。何より素敵なのは、人を見下すことで笑いを取ったりしないところ。だから多少(多少?)お下品でも品があるんだよね。

 

これで一応の完結らしいけど。「事件簿」首を長くして待ってます。