すべてが猫になる

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動物農場/Animal Farm  (ねこ3.8匹)

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ジョージ・オーウェル著。山形浩生訳。ハヤカワepi文庫。

 

飲んだくれの農場主ジョーンズを追い出した動物たちは、すべての動物は平等という理想を実現した「動物農場」を設立した。守るべき戒律を定め、動物主義の実践に励んだ。農場は共和国となり、知力に優れたブタが大統領に選ばれたが、指導者であるブタは手に入れた特権を徐々に拡大していき…。権力構造に対する痛烈な批判を寓話形式で描いた風刺文学の名作。『一九八四年』と並ぶ。オーウェルもう一つの代表作、新訳版。(裏表紙引用)

 


「一九八四年」が今バカ売れしているというジョージ・オーウェルの別作品。本屋で目が合ってしまったのでつい。150ページとうっすい作品なので入門編にいいかと思ったというのもある。

 

で、これはSFになるのかな?人間に養われ思うままにされる生活に嫌気が差した動物たちが反旗を翻し、農場主を追い出して自分たちの世界を創るというお話。なんだかよくわからんがソビエト連邦スターリン)を批判している、と解説にあるので、話がどう転ぶかはもうだいたい読めてしまうのだが。結局はまとめるリーダーや国の法律っていうのは団体生活では必要なわけで、動物は明らかに鏡に映った人間の姿。政治ってのはやはり皆が作るもの。

 

普通に人間対動物のお話としても読みやすいし良かった。