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呪い!/Curses! (ねこ3.8匹)

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アーロン・エルキンズ著。青木久惠訳。ハヤカワ文庫。

 

人類学教授ギデオン・オリヴァーは、マヤ遺跡の発掘に協力するため、メキシコへ飛んだ。遺跡から人骨が見つかり、彼が鑑定を依頼されたのだった。だがそこで、奇怪な事件が起きた。人骨のそばで発見された古文書の呪いの言葉どおりに、オリヴァーと発掘隊員に災厄が降りかかりはじめたのだ。そして、ついに殺人が!鬱蒼としたジャングルの中の呪われた遺跡で、スケルトン探偵が推理の冴えを見せる本格ミステリの醍醐味。(裏表紙引用)

 


ケルトン探偵シリーズ第5弾。ちょい待ち、なんでこの本だけタイトルこんな怖いの?^^;「呪いの骨」とかのほうが統一出来たのになあ。

 

今回ギデオンはジュリーと共にエイブに招かれメキシコへ。前作から2年経過したもよう。過去に発見された絵文書と共に消えた発掘調査団チーフ(ハワード)の謎がメインで、その発掘に関わった人々が再集結し事件が発生するというお話。これはマヤの呪いなのか、果たして。。。

 

タイトル買いした人には残念なことだろうが、このシリーズは「キャラもの」なのでホラーのようなおどろおどろしさはほとんどない。灼熱のメキシコの温度や雰囲気は充分に味わえるが、今回はギデオンがドタバタ劇場と言ってもいいほど次々と災厄に見舞われる。ていうかほとんどギデオンしか酷い目に遭っていない。殺人事件が発生するのは2/3を過ぎてからだし、殺された人物もなんというかその必要がなかったくらい小物。面白いのはやはりギデオンが発見された骨や遺体から人種や死因などの様々な推理を繰り広げるところ。発端が弱いのが気になるが、どんでん返しがあったりと楽しめる。

 

ところでこの本の時点でギデオンは私と同い年だと判明した。うーん、お盛んなことで^^: