すべてが猫になる

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黒いモスクワ ST 警視庁科学特捜班  (ねこ3.8匹)

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今野敏著。講談社文庫。

 

ロシアの捜査当局と情報交換のために急遽出張せよ――。モスクワに到着した警視庁科学特捜班、通称STの百合根と赤城を待ち構えていたのは、ロシア正教会で起きたマフィア怪死事件だった。怪異の噂のある場所で変死は連続する。怪現象か、トリックか?最強チーム警察小説シリーズ第3作、新カバー版。(裏表紙引用)

 


ふぉーぉー面白かった!これ一番面白かった!(って、まだ第3弾だが)

 

本作は「黒い」でも分かる通り、黒崎さんメインのお話。黒崎さんの柔術の凄さがこれでもかともてはやされており、ファンにはたまらない1冊。今回の舞台はロシア。爆発により教会で死んだ新興財閥の盟王の事件を追う赤城さん&キャップのチームと、柔術のために行く黒崎さん&山吹さん(目的不明、笑)。そして後から捜査に加わる青山さんと翠さんという形。何が何でも全員揃えるという。。。STの面々は現地捜査員のアレクと共に捜査をするのだけど、だんだんとアレクがSTの能力を認めて打ち解けていく過程がとてもいい。赤城さんと山吹さんは今回あまり目立っていなかったかな。残念。でも赤城さんの「STの代表はキャップなんだ。胸を張って乗り込めばいい」がとても染みる(T ^ T)。

 

事件そのものはまあ、チャッチャとまとめちゃった感じでテンポがいい。最初に出てきたフリーのジャーナリスト森田が現地に着く早々殺されるのだが、初めかなりウザかったので「殺されればいいのに」と思っていてすいません。やっぱ真相を聞くと気の毒。。。〇〇爆発、ってのはミステリーではよく聞くやつだったけども、赤城さんの検死、青山さんのプロファイリングもバッチリでカッコ良し。それにしても、なして黒崎さんはロシアの誘いに乗ろうとしたのかなあ。。謎。キャップがかわいそう(゜-Å)。

 

次は色シリーズに入ればいいのかな?エピソード0っていつどのタイミングで読めばいいんだろう。