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試験に出ないパズル 千葉千波の事件日記  (ねこ3.6匹)

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高田崇史著。講談社文庫。

 

有名な“川渡しの問題”を高田流にアレンジした「山羊・海苔・私」、図書館を舞台にした暗号を解く「八丁堀図書館の秘密」など、論理パズルと事件の謎解きをコラボレートした、ユーモア推理短編集。有栖川有栖氏が「高田ワールド」を分析した解説も収録。読めばアナタの脳が活性化する、好評シリーズ第3弾! (裏表紙引用)

 


ああ、うん。やっぱりこのシリーズには短篇が似合う。背がスラリ髪の毛サラリかきあげてパサリの千波くんが毎回慎之介にパズルを出して、ぴいくん達と共に事件を解決していくっていう構成がとてもいい。ストーリーとか別にいらないしねえ。

 

今回は引ったくり犯を舟で追いかけるその順番がパズルとなった「山羊・海苔・私」や図書館で犯罪の取引を行う人物を推理する「八丁堀図書館の秘密」、千波くんたち一行が初詣で出会った老人6人衆は誰1人として他人の名前を正確に覚えずドタバタ劇に巻き込まれて…な「もういくつ寝ると神頼み」などなど、バラエティに富んだ内容。千波くんが女装したり、ぴいくんがロリコン化したりとより強くなったコメディ風味にニヤニヤが止まらない。ちなみにパズルはどれも全くわかりません。

 

次で終わりなのかな?それにしても高田さんしばらく読んでなかったけどQEDとかも再開してみようかな。まあまあ面白かったよね、あれも。(ベイカー街で止まってます)