すべての探偵行為を禁止する法律が成立した日本で、探偵を目指す17歳の空閑純は、失踪した母親が消息を絶った九州の深影村を訪れる。そこで母の手がかりを見つけた矢先に隣村でテロが起き、村に通じるトンネルが破壊される。孤立した村で連続殺人事件が発生し、純は探偵として恐るべき狂気と対峙する!(裏表紙引用）
「探偵ソラ」シリーズ第３弾。シリーズを重ねるごとに分厚くなっていく…(;´д｀)
だがしかし、今回は戦争や政治的記述がほとんどなかったので普通のミステリーと同じ感覚で楽しく読めた。父は犯罪行為である探偵業が原因で捕まり、母は行方不明。九州で見かけたという手がかりを胸に、ソラは深影村へと旅立つ。しかしソラが探偵業を始めるや隣村でテロが発生、外界と村を繋ぐトンネルが破壊されソラは帰れなくなった。そこで村で発生する連続殺人、遺体消失。…というお話。
１人孤独に母の行方を探すソラが健気。残して行った友人とのネットの歌だけの繋がりも胸を打つ。ソラが泊まっている宿の息子、順平の存在がとてもほのぼのするし。友淵家にも味方が多くて良かった。
でも結局、友淵家で過去に起きた事件はなんだか良く分からないまま。さらに、主体である村の事件をソラは必死で推理するもあえなく…って感じ。色々なケースを想定しなきゃとは思うし、これぞリアルって感じもしなくはないが、本格ミステリーの謎解きを期待していた読者にはこれどうかなと思う。結構わたし真剣に読んでたのに＾＾；し、しかも、まだ完結しない。。。早く終わってくれ。。。ソラが不憫じゃ(T ^ T)
