すべてが猫になる

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ジェリコ街の女/The Dead of Jericho (ねこ3.5匹)

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コリン・デクスター著。大庭忠男訳。ハヤカワ文庫。

 

モース警部がジェリコ街に住む女アンに出会ったのは、あるパーティの席上だった。すっかり意気投合した二人は再会を約すが、数カ月後、彼女は自宅で首吊り自殺を遂げた。はたして本当に自殺なのか?モースにはどうしても納得がいかなかった。やがてアンの家の近所で殺人事件が起こるにおよび、モースの頭脳はめまぐるしく動き始めた。前作に続き英国推理作家協会賞シルヴァー・ダガー賞を連続受賞した傑作本格ミステリ。(裏表紙引用)

 


20年ぶりぐらいに読むコリン・デクスター。モース警部ものだが、第何弾かはわからない。5作目くらいかな。私が読んだ初期2作よりはだいぶ年を取っていて、カッコ良かったモースはもう腹の出たおっちゃんになっているが。それでもおモテになるようで、パーティで女性と知り合いモースが一目惚れしてしまうというね。女性のほうも満更でもなさそう。しかし今日知り合った男に(警察官とはいえ)住所教える女、すごいな^^;そしてモース、ノコノコと行ってるし(笑)。まあ、死体になってたけど。

 

モースは理路整然としたカチっとした推理をするので、やや頭がついて行かない。何度も検証して二転三転して、驚愕の真相に行き当たるという。確かに盲点をつくすごいトリックだったが、現実にやろうと思ったら難しいだろうな。しかも刑事の書き間違いのくだり、あれってどうなの^^;もう少し遊びの要素があったらな。決して読みにくいわけでもないが、20年前と同じ感想になった。コリン・デクスターは私向きじゃないや。