はぶらし （ねこ３．８匹）

近藤史恵著。幻冬舎文庫。

脚本家として順調に生活する鈴音(36歳)が、高校時代の友達・水絵に突然呼び出された。子連れの水絵は離婚し、リストラに遭ったことを打ち明け、再就職先を決めるために一週間だけ泊めてほしいと泣きつく。鈴音は戸惑いつつも承諾し、共同生活を始めるが……。人は相手の願いをどこまで受け入れるべきなのか? 揺れ動く心理を描いた傑作サスペンス。（裏表紙引用）

はぶらし

※言葉使いの乱れをお許し下さいヽ(；▽；)ノ

ぐっはぁ～～～～～～～～～～
うっがあぁぁぁぁ～～～～～～～～

イライラした！！いやもう、まじで最初から最後までイライラした！！！！（笑）さすが近藤さん。イヤな女を描かせたら一級品ですなあ。って、褒めてる場合じゃない。まだイライラしているよ私！吐き出すよここで！

脚本家としてまずまずの成功をおさめ、いい暮らしをしている独身３６歳の鈴音のところに、高校時代の友だち（水絵）から電話がかかってくる。あれ以来付き合いらしい付き合いもないので不審に思った鈴音だが、会いに行っちゃうわけ（心の中で、行くな行くなと叫ぶ私、心の警報鳴りまくり）。案の定、水絵はDVを受け離婚し、リストラされ、行くところがないので息子と一緒に一週間だけ泊めてくれと言い出し、人のいい鈴音（いや、これは見栄っ張りだ）はOKしてしまう（あ～あ、絶対一週間のわけない。。やっちゃったよ）。

これだけでもうどうなるかわかろうってなもの。そしてその通りになる展開にイライライライラ。。。
子持ちの、４０手前の、手に職のない女性が簡単に職が見つかるわけがないし、運良く見つかったとしても、給料の支払いいつよ？２０日が締め日として２５日支給としても、最初そんなうまいこと２１日から働けるわけじゃないからまるまる一ヶ月のお給料もらえるのって早くて２ヶ月先やん（←具体的に怒るゆきあやさん）。それまでの生活費どうするねん。とりあえず泊めてもらえたらしめたもの、って思ってるの見え見え。

そしてやはり、すぐに見つからず、し、し、しかも仕事を選り好みしやがり、人が寝ているのに朝からテレビをつけ、風呂の湯を抜いたことに意見を垂れ、、、、ええいこれ以上書いたら血管キレそうだ。ぜえはあ。

いやさ、私も鬼じゃないからさ。わかるよ。子どもがいたらさ、私が鈴音の立場だったらさ。泊めてしまうと思うよ。。。なんだかんだ、１人暮らし長いとさ、誰かが家にいるって新鮮だし嬉しかったりするじゃん。でもさ、はぶらしはさ、使った方じゃなくて買った方を返そうよ（笑）。このエピソードだけでアウトだわ。。かと言ってどう追い出していいかわからんけど。。鈴音の友だちが、第三者として冷静で正しい意見を出してくれてスカっとするんだけども。私もよくあるんだけど、それが正しいってこっちも実はわかってるんだよね＾＾；そして、長く生きてると、どっちの立場にもある程度自分とこする部分があるから、こっちが１００％自分の意見！とはならないわけ。スパっと切り捨てられる人もいるんだろうけどね。文句言うぐらいならやるなって話。はい、わかってます＾＾；

というわけで、どう収拾つけるのかな～ってハラハラしていたが、これは賛否両論かもしれない。スッキリしないもの。私はこういうのがリアルでいいなと思ったが。水絵が実はいいやつで反省してその後２人は仲良く暮らしました、とか水絵がコテンパンにやられて読者はスカっとしました、だとどうも。。現実がそうトントンと進むなら苦労しませんもの。。。ハァ(;//́Д/̀/)

最後に、べるさんの記事から引用を。

「これはイヤミスっていうよりはイラミスですよ」

うまいこと言うわね。