すべてが猫になる

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キング&クイーン  (ねこ3.6匹)

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柳広司著。講談社文庫。

 

 「巨大な敵に狙われている」。元警視庁SPの冬木安奈は、チェスの世界王者アンディ・ウォーカーの護衛依頼を受けた。謎めいた任務に就いた安奈を次々と奇妙な「事故」が襲う。アンディを狙うのは一体誰なのか。盤上さながらのスリリングな攻防戦―そして真の敵が姿を現した瞬間、見えていたはずのものが全て裏返る。 (裏表紙引用)

 


エエエ~~~っ^^;;;ものすごく好みの設定だったのに!前半ドキドキしたのに!これで終わりぃぃ~~~??^^;;

 

・・・と、いう感想になった今回の柳作品。久しぶりに読んだけど、こんなに読みやすかったっけ?(褒めてません)なんか文がスッカスカで食い足りない。。。この設定なら、もっと硬質な文章で、二段組とかにしちゃってさ、500ページくらいあったりしたら・・・騒がれたろうに。面白かっただけにもったいない。だって、主人公が元SPの女性よ。色々あって警察を辞めてバーで用心棒として働いてるけど、その能力は健在だし、絶対スタイルいいし、書いてなかったけど美人に決まってるし、クールで笑わないところとかもう最高に素敵やん(紳助風に)。彼女の「セコンド」役の元上司たちもツンデレでいい感じだし。チェスっていうのがもう、「相棒で右京さんがやってるゲーム」ぐらいの認識しかないけど。あ、でも、去年か一昨年「ボビー・フィッシャーを探して」という映画なら観た。というわけで、SPのみならずチェス界のことも色々詳しく描かれているのだけど、あまり興味は持てないまま(すまそ^^;)。

 

ミステリ的には、仕掛けがあってまあ驚けたかな。途中から死んだ魚のような目で読んでいたので、伏線があったのかどうか未確認だけども。うー、しかし、キャラクターとか気に入っていただけに、もったいなくて涙が出る。面白かったんだけどなあ。