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ラブコメ今昔  (ねこ3.9匹)

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有川浩著。角川書店

突っ走り系広報自衛官の女子が鬼の上官に情報開示を迫るのは、「奥様のナレソメ」。双方一歩もひかない攻防戦の行方は?(『ラブコメ今昔』)。出張中新幹線の中で釣り上げた、超かわいい年下の彼は自衛官。遠距離も恋する二人にはトキメキの促進剤。けれど…(『軍事とオタクと彼』)。「広報官には女たらしが向いている」と言われつつも彼女のいない政屋一尉が、仕事先で出会ったいい感じの女子。だが現場はトラブル続きで…(『広報官、走る!』)。旦那がかっこいいのはいいことだ。旦那がモテるのもまあまあ赦せる。しかし今度ばかりは洒落にならない事態が(『青い衝撃』)。よりによって上官の愛娘と恋に落ちてしまった俺。彼女への思いは真剣なのに、最後の一歩が踏み出せない(『秘め事』)。「ラブコメ今昔」では攻めに回った元気自衛官千尋ちゃんも自分の恋はいっこうにままならず…(『ダンディ・ライオン―またはラブコメ今昔イマドキ編』)。 (あらすじ引用)


↑あらすじ長くね?^^;
さて、すっかり有川ファンとなったゆきあやさん。「クジラの彼」が大変宜しかったので、同じラブコメ路線だというこちらも読んでみました。「クジラ~」の方がテンションは上がりましたが、こちらもなかなかこっぱずかし系のラブコメ三昧。楽しかったです^^

『ラブコメ今昔』
作品集の出だしとしてはお手頃、というところ。中年夫妻の馴れ初めは素敵でしたが、肝心の千尋ちゃんがあまり好みではなかったので、オチも「ふーん」といった感じ。

『軍事とオタクと彼』
オタクにも色々タイプがあるんですね^^アニメの抱き枕は嫌だけど、これぐらいなら男の子なら誰でもマニアな趣味ってあるんじゃないかな。サッカーとか音楽とか。この彼はたしかにカワイイので好きだけど、「こんな奴いねーよ」と突っ込みたいベタ甘台詞がふんだんに。

『広報官、走る!』
自衛隊がTVドラマに!ということで、時間厳守が当たり前の自衛隊と遅刻常習のTV版との攻防が面白い。自衛隊としての常識、世間での想像の食い違いが読ませどころでしょうか。本当かどうかはわかりませんが。カップルのお話よりもそっちが良かったな^^

『青い衝撃』
生活感漂う一児の母親の旦那は「ブルー・インパルス」のアイドル的存在。いいですねえ、自慢の旦那様。ストーカーまがいのファンが怖かったです。。憧れているうちはいいけれど、懐に入り込むとかわいいかわいいばかりは言っていられません。なかなか説得力のあるお話で、ストーリー的にもスカッとします^^

『秘め事』
一番内容が深く、気に入ったお話です。短篇でこれだけドラマ性を出せるとは。哀しいお話ですが、これは読むべき。

『ダンディ・ライオン~またはラブコメ今昔イマドキ編』
千尋&吉敷カップルの馴れ初め。だからあんまりこのカップル興味なかったんだってば^^;吉敷という名字だとあの熱い人思い出すしね。ちょっと出会い方が出来過ぎかなあ。価値観が合う、というのは有り得るけれど、言葉まで一致したらちょっときもちわる・・あ、すいません^^;


以上。あとは「三匹のおっさん」を待つばかり。
やっぱり図書館シリーズ制覇しようかなあ。有川さんの真剣なファンになりたいしなあ(笑)でも、あんま有川作品の批判ってしたくないんだよねー。。迷う。(そんなに読むのイヤか^^;)