有栖川有栖著。祥伝社文庫。
「真幌はどうかしている」冬になると、真幌の海に蜃気楼が現われる。満彦は五歳の頃、美しかった母に連れられて初めて兄弟たちとそれを見た。蜃気楼に手を振ったら幻の町に連れて行かれる。だから手を振ってはいけない、と母に言われた。直後、こっそり手を振った長兄が事故死し、二十五年後の今、三千万円という金が残された兄弟の運命を翻弄する。 (裏表紙引用)
これで「まほろ市」シリーズ4冊読了!!(何年越しやねん)
先に読んだ春・夏・秋がどれも面白かったので、それなりに期待しましたが(有栖川さんだし)。。。
駄作に近い、って言ってしまっていいですか?^^;
ストーリー展開はさすがベテラン作家としてテンポもいいし無理もなく、読ませるのですが。
こんな反則落ちをつけるなら(正直、真面目なのか疑った)、むしろよくある展開として満彦の犯行の目撃者が現れて脅迫状が、、みたいな内容にした方が結果としてはマシだったと思う。意外性は失うけど失敗はしないので。
150ページと短いし、あまりくどくど言う気にはなりません。コンプリートばんざい。
ちなみに好き順位は秋→春→夏→冬、です。たけたけさんと4位以外全然違うね(笑)秋がダントツ、春、夏が同じくらい、かなりあいて冬、って感じですかな。
どうでもいいですが、この記事を投稿した後「こんな記事もあります」ではしたなき天帝シリーズがヒットしない事を祈る(笑)