すべてが猫になる

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恋時雨  (ねこ3.6匹)

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蘇部健一著。講談社YA! ENTERTAINMENT。

昭和30年の辻村琴美と2005年の森谷香織―。愛してもいない許嫁からの求婚に時を超え、同じように悩むふたり。そんな彼女たちの前に、見知らぬ青年が現れたことで、ふたりの運命の歯車が音をたてて、回りはじめた―。昭和30年と2005年―。50年の時を超え、ふたつの恋が危うく交錯する!ノンストップ・タイムマシン・ストーリー。 (あらすじ引用)


いやあ、蘇部さん、かましてくれましたね。
本編よりあとがきの方が定評のある蘇部さんですが、今回も一行目からやってくれました。

『自信作です』

うわはははは!!うわ~~~はっはっはっは!!!!
しかも、

バック・トゥ・ザ・フューチャーに挑戦状を・・』

だって!!!わははうわははは!ひぃ~~~^^;;


いや、タイムスリップものとしても(蘇部さんこのネタお好きだねえ)恋愛ものとしてもそれなりに楽しめた事は楽しめたのですが。いかんせん、全編を通して溢れ出る”蘇部節”はどうしようもない。今だにわざとやってるのか真剣なのか真偽のほどは定かではない凍り付くギャグと、これは新手の前衛劇団なのかと疑いたくなる大根芝居には呼吸困難にさせられます。
他に言う事なし。これ、読んでいいのかなあ。ヤングアダルトものとしては前例のない理由で、特殊な作品だと思います。はい。