すべてが猫になる

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あの頃ぼくらはアホでした  (ねこ3.7匹)

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東野圭吾著。集英社文庫


ワルの巣窟、悪名とどろくオソロシイ学校で学級委員をやっていた”命がけ”の中学時代。日本で
最初に学園紛争が起こり、制服が廃止されたという「有名校」での熱血高校時代。花の体育会系&
”似非理系”だった大学時代……あの頃みんながアホでした!怪獣少年だった小学生時代から、大学を
出て就職するまでを赤裸々に(?!)つづる、傑作青春記。新生「ガメラ」の監督、金子修介氏との
巻末特別対談つき。(裏表紙引用)



初めて挑戦の東野さんのエッセイです~^^。
東野さんは大阪出身ということで、親近感が湧きまくり。さすがにどのあたりの地域にお住まい
だったのかは推理出来ずでしたが。
時代が自分と10年以上ズレているので、同世代の男性の方々なら共感出来たり懐かしかったりする
流行や文化(?)などがたくさん詰まっているのではないでしょうか^^。

大阪人のがめつさと調子の良さが浮き彫りになった車のミラー盗難のお話や、子供を狙ったインチキ
文房具屋などなど、自分でも「わかるわかる」と思えるネタがあったのでこれはなかなか^^
怪獣ネタとか、体育会系のサークルのお話とかは身近なものではなかったので「へえ、こんな世界が」
と一歩引きながらもニヤニヤ笑い。意外だったのは、東野さんが本を読むのが苦手だったという
ところ。彼のお母さんが買って来た本が「フランダースの犬」だった、というくだりを読んで
自分のおかんと比べて失笑。。普通やっぱり子供に最初に与える本ってこんなんだよな。
間違っても「ツタンカーメンの謎」であってはいけないよな。。


しかし、中には本当になんでもないお話もあるんですが、こういう日常のものを面白く書く、と
いうのは凄い事ですね。誰にでも過去に何かしら笑えるネタを持っているものでしょうが、
自分なら無理だなあ(当たり前)。

さて、これは東野さんが就職するまでのお話となっております。尻尾を巻いて逃げ出したという
社会人編は出版されてないのかなあ。凄く気になるぞ。