すべてが猫になる

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蒼い千鳥 花霞に泳ぐ  (ねこ3.6匹)

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高里椎奈著。講談社文庫。


1994年、後の薬屋探偵店主・秋は火冬と名乗っていた。ドラッグストアでアルバイトをしていた
火冬は既に探偵稼業を始めており、「家を一週間貸して欲しい」という差出人不明の手紙に悩まされ
ている女子高生の依頼を受けた。座木は高校に入学して、同級生の少年と親しくなるがーーー。
第8弾は深山木薬店開業前夜譚。(裏表紙引用)



薬屋探偵妖綺談シリーズ第8弾です。
あらすじの通り、現在よりも数年若い頃の座木と秋の物語。よってリベザルは登場しません。。
帯に『学ラン姿の座木ってば!』と堂々と印刷されていて、まあ確かに表紙を見るとなかなかの
色男っぷりを発揮しているのですが。。

萌えねえ~~~。。。
いくら「若い」と言っても、300歳の座木が280歳になったってそれほど感慨はないっつっか。
確かに、人間(いや、妖怪)日々成長するものですから10年20年でも変化は感じられます。
自分は基本大人の男性かかわいい男の子が好きなので、その両方を堪能出来るこのシリーズは
それだけでもうおいらはご満悦だったわけです。しかし本編の座木は、その「間」というか、
小生意気で大人ぶった中途半端な時期のためどうもおねいさんとしては食指が動きません。
秋は結構今と変わらない印象なんですけど。。

どうせ番外編なら、リベザルと出逢った時期か、3人が別れてその後、みたいなお話の方が
楽しかったな。物語的に終盤は盛り上がって良かったけど、キャラのための事件、というのが
鼻について。3人揃ってないと意外と読むのが辛い、という発見になりました。まる。