森博嗣著。講談社ノベルス。
「この頃、話題になっている、電車の切り裂き魔なんだけれどーーー」
三十代の女性が満員の電車の中で、ナイフのようなもので襲われる事件が連続する。＜探偵＞鷹知
祐一朗と小川令子は被害者が同じクリニックに通っている事実をつきとめるが、その矢先、新たな
切り裂き魔事件が発生し、さらには殺人事件へとーー。犯行の異常な動機が浮かび上がるとき、
明らかになるものとは……。Ｘシリーズ第２弾！（裏表紙引用）
以前、よもさんがシリーズ第一作「イナイ×イナイ」の記事をアップされた際に、「これは
『バツシリーズ』なのか『エックスシリーズ』なのか？という疑問を提示しておられましたね。
なんとなーく、おいらはあらすじの「Ｘ」の字体からして「Ｘ」じゃないかなー、と
思っております。
前置きでした。
前作がまあまあだった人には今作もまあまあじゃないかと思われる内容。
自分としては、一作目の方がほんのすこ～しだけこれより良かったんじゃないかな、と
思うぐらいで、ふつーの本格ミステリです。
「本格」と書くのは少し憚られるほどの、ゆる～いミステリですが。
要はミッシングリンクものなのですが、そのリンクが「同じクリニックに通っていた」、
しかも探偵がそこの患者から事件の相談を既に受けていたという始まりで、
正直「も、森さん、もう少しちゃんとやってよ＾＾；；」という気持ちになりました＾＾；
そこから派生する新たな事件の謎解きはまあなかなか面白く読めるのではないかしら。と。。
森さんおなじみのリンクに関しては、最終章などでまた動きを見せてくれますね。
自分が読んでる間にずっと気になったのは、あるキャラの年齢なんだけど。。。
ん？どういう事がおいらわかんない。
