すべてが猫になる

ヤフーブログからお引越し。

長距離走者の孤独 -本のタイトルリレー-

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ようアニス、待たせたな!なんていうカティさんのような気さくな発言は出来ませんが、ようやっと
お待たせしました。ブログ内知的男子No.1を誇るアニス様より、なんとしろねこさん率いる
本学大学の裏メインイベント、『本のタイトルリレー』が廻って来たではありませんか。

詳細や今までのリレーの歴史はこちら → http://blogs.yahoo.co.jp/staranise1969/49074481.html

簡単にルールを説明しますと、『前の人が出した本のタイトルに含まれる文字がひとつ以上
使われている別の本を紹介する』という事で、早くも二周目に突入している模様。

アニスさんのご紹介本は、藤原正彦著『心は孤独な数学者』でした。
おいらは、「心」「は」「孤独」「な」「数学」「者」に当てはまる本の記事を書けば良いわけ
ですね^^。おいらが「パッ」と直感で思いついた本は、3冊ありました。

アダム・ファウアー『数学的にありえない』
第一候補だったんですが、これはなんかノレなかったのでパス^^;
森博嗣笑わない数学者
シリーズ物途中の、しかも悪口ばかりになりそうな本を挙げてどうする。しかもこれじゃいかにも
ゆきあやらしすぎて面白くない。


ということで、この本です。
アラン・シリトー著『長距離走者の孤独』。懐かしいかね?皆さん^^

実は短編なのですが^^;あらすじを纏めますと。『感化院に収容されている非行少年が、
院長の推薦でクロスカントリー競技会に出場する事になる。社会へ、権力へ、彼が選んだ
「誠意」の選択とは。。』という感じでしょうか。


☆       ☆       ☆       ☆       ☆


今の年齢で読んでも全く印象が変わらない。精神に訴えた青春小説なんて、年を重ねれば
読む角度が変わっていても良さそうだが。。
文体の言い回しさえ変えれば、舞城王太郎の新作ですと言っても通りそうだ。BGMは
もちろんブルーハーツ。学歴社会に生まれ、引きこもりという逃げ場すら存在しなかった
80年代に登場した彼らの音楽は衝撃的だったが、たくさんのパンク・キッズを
生み出した功績だけが残り肝心の社会は変わらなかった。選挙に行けとは言わなかったからね。
何の話だ。いや、この本を読むと私はぬるい。学校に行けとかさ、就職しろとか言ってるのが
もう遊んでんのかなって思う。いや、間違ってるとは思ってないし何も変えないんだけど。
私がキレるのは「結婚しろ」って言われた時ぐらいで……ええい何を書かせる。
力のある文学っていうのは形が変わらない。自分が何を思うとかどんな人間だとかを
置き去りにしたまま、意志と物語がそこにある。
「昔読んだ時は主人公はこう言ったのに」なんて事もないんだな。





終わり。すいません、ここんとこ死体となって帰っているので変な事書いてます。。
アニスさん、遅くなりましたがこんなもんで採用していただけますでしょうか。。


次回、どなたかの所へいきなり廻します。希望者歓迎。