すべてが猫になる

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みんな元気。  (ねこ3.8匹)

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舞城王太郎著。新潮文庫



ちょっとちょっと^^;、文庫出たのならゆきあやに教えてよ~みなさん。(何様?ゆきあや様)
あーびっくりした。本屋でびっくりした。舞城さん、これだけ読んでなかったのよぅ。しかし、
裏表紙に衝撃的な文句が!
『単行本「みんな元気。」から3編をセレクト』(姉貴ならきっとここ太字だねっ)

………セレクト?(ーー;)
がーん!全部収録されてないの??どうりで妙に薄いと思った。。
残りの単行本収録作は、『短編集、怒濤の連続刊行、「スクールアタック・シンドローム
舞城王太郎、六月末発売』とかいう本でお目見えするとのこと。。書き下ろしも入ってるんだって。
商売人だねえ。


で、表題作「みんな元気。」の中篇と、短編2話が収録されておりました。

やっぱいいですね~舞城さんは^^
相変わらず世界観は暴力とセックスと家族愛、舞城節はどこまでも。
おいらが小説で嫌いなものしか描かれていないというのに、いつもいつもあったかい気持ちに
なれるのはどうしてでしょう。

文章の勢いは通常より抑えめながらも、ラストの輝かしい人生讃歌はかの名作
世界は密室でできている。』を彷彿とさせて清々しいし、
小品ながらも続く「Dead for Good」はグロさと理不尽な境遇がテンポよく描かれているという
謎の秀作だし、
最後の「矢を止める五羽の梔鳥」は嬉しい福井弁が復活してもしや四郎ちゃんが出て来るのでは!?
とか期待しちゃったし^^;

もっと長く読んでいたいお話ばっかりだったなあ~^^
ま、でもどうせ全部冗談なんだからこれぐらい短くても。