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六とん3 (ねこ3.8匹)

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蘇部健一著。講談社ノベルス


説明不要、売り切れ続出、メフィスト賞(笑)、トホミス(トホホなミステリのことらしい)の
頂点、下品とユーモアとおバカとセンチメンタル満載の「六とん」、遂に待望の第三弾が出ました。
実際の本家本元である「六枚のとんかつ」のシリーズキャラである保険調査員が出て来るお話は
1話(『×××殺人事件』)しか収録されていません。なんだそりゃ。「動かぬ証拠」のシリーズ
キャラ、半下石ものが最初に3作。「ラスト1ページのイラストの衝撃」ものとしての収録作品は
3作。中にはあまりにも下品でイラストがカットされたものも。トホホ。


お気に入りは1話目、「もうひとつの証言」。意外と人気があり要望の多かったという
センチに「泣けるお話」よりも、こういう「動かぬ証拠」の原点とも言うべき
「真面目にやるからあほらしい」スタイルのものが一番好きだ。下品、バカネタという点を
排除しても変わらぬあほらしさがまぶしい。
「六とん」を購入する瞬間を恥ずかしがる社会常識はそのままに、マニアである事を
恥じる必要はないのね。


しかし、3冊の中でこれが一番面白かったなあ。
姉貴のお気に入りは「アリバイの死角」とのこと。うんうん。………ええっ、姉貴!これ!?^^;