すべてが猫になる

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酸素は鏡に映らない (ねこ3.2匹)

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上遠野浩平著。講談社ミステリーランド

平凡な少年が、ある日公園で出逢った謎の男オキシジェンと、ヒーローくずれの役者。
少年と、その姉は彼らに巻き込まれ”ゴーシュ”の秘宝を探し求める。やがて潜入した
骨董品フェスティバル、その会場に強盗が現れたが・・・!?


すぅーーーーーーーーーーーーーっ(息吸って~~)


なんやねんこれーーーーーーー(^^;)


電撃文庫か!ファミ通か!?ていうか、いわゆるファンタジーです。
確かに、今までのシリーズにない世界観を持った作品がまた登場しました。しました。が。。
わからん。全然分からない訳じゃありませんが、「あんまり分からん」。
どうやら他シリーズの著者の作品のキャラとのリンクがある模様で、世界観自体それらを
読んでいないと入りにくいもの、だそうです^^;;(たいりょうさん&べるさん情報)
そりゃそうですわな!!だって最後に今さら登場したあの先輩、誰だよ!!!
ていうか、これシリーズとして続けるつもりなのかよ!!
そんなつもりがなさそうだから、という事は一体何のつもりのリンクだよ!!(ぜえぜえ)

ま、まあそれはさておいてもですな、
一つの物語としてまとまってるんだか、ある壮大な物語の一場面なのか、という印象で。。
それは「ラインの虜囚」(田中さん)でも言えるのかもしれませんが、あれは
「プロローグ」という解釈の仕方が可能でしたからね。。。

それもさておき、ミステリーランドとして、これまでと全く違う意味での
「対象はどこですか?」という疑問が頭をもたげる作品でした。いい悪いでなくて、
「これなら、普通にラノベや著者のシリーズの延長として出版出来るじゃないか」という
ミステリーランドとしての意義を感じないものでした。


いや~、別にこういうの嫌いじゃなかったし、普通に読めるし、物語そのものには
批判する余地はあまりなかったんですが。敢えて言うなら、語り手が「神の視点」ならば
キャラの心情とかを事細かに描写する必要はない気がしました。「○○はこう思った」の後に
「☆☆はこう感じ、」とか書かれてしまうと、視点がはっきりせずに読みづらいものです。

最後に、引用します。
「特に教訓もなく、まとまった意味もない。何を受け取ろうが、何も感じなくてもいいような、
そんなテキトーな、支離滅裂なハナシだったワケだが、しかしな、読者諸君ーーそれを言ったら
この世の中ってのはそーゆーもんなんだぜ?」

………………………。。。

おい、あと0.5点下げろゆきあや。。。