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六色金神殺人事件 (ねこ2.5匹)

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藤岡真著。徳間文庫。

保険調査員・江面直美は青森に出張の帰り、吹雪に遭い小さな町に入り込む。そこでは
「六色金神祭」が行われていた。中央からタレントまで呼んだ大規模な祭だが、町は
電話も不通、交通も遮断された完全な陸の孤島。そこで次々と起こる不可解な殺人事件ーー。
宇宙開闢から大和朝廷の成立までの歴史をつづったという六色金神伝紀によれば、ここ津本は
宇宙の中心であったという。異色伝奇ミステリー。(裏表紙引用)

            ~~冴姉貴に捧ぐ~~

ぐはっ(ーー;)。。。さ、さすが徳間文庫という感じで。。(失礼)
姉貴、期待させてすいません。おいら今年初の?ハズレ本になっちゃったかもですよぅ。。
でも姉貴にも読んで欲しいので、なるべく読みたいと思っていただけるようになおかつ
ピンと来てしまわないように配慮しつつ(ぉぉぉハードル高い。。)。。

スタイルは今までの通り、に近い。で、主人公は保険調査員の女性。1度偽装事故を
見破ったというだけで「自分は捜査のプロ」と息巻いているのが気に触りますが
そこはたいした事じゃないのでいいとして。あと、徳間文庫ばりの恋愛寄りの展開も
「やめてくれよ。。(ーー;)」と思いますがまあそこは物語のメインでないので好みでしょう。
濡れ場がないだけ良かったです。

で、事件がかなりエキサイティング。空中に舞う男性が足まで壁にめり込んで殺される(?)、
部屋で氷づけで美女が……という映像的シーンもなかなか。いや、わたくしこのあたりの
シーンはもう釘付けで「やるなあ、さすが藤岡真……私が見込んだ作家だけあるぜ」と
夢中になったものでした。

あ、いや、うだうだあらすじ書いても何なので、結論。
噂のサプライズは、あれでしたT_T。 ←わからんわからん^^;
もうそこからおいらの精神は「早く終われ」という最悪モードに。


ただ、褒める要素は大きくあり。この作家、隠さないもんだから成功してんのかしてないんだか
わからないんですが、まとまってます!!いつものごとく、ヘンなお話なんでかなり乱暴ですが
理屈で終結させてます!藤岡氏のどこに着目しているかという点と、あとは
このお話の舞台や雰囲気が好みかどうか!分かれ目はそこだと思います。
という事で姉貴、「これは秀作だ。ゆきあやのバカは見る目がないのか。」というぐらいの
感想をお待ちしております!(でも売ってないのか。。とほほ。)