森博嗣著。講談社文庫。
土井超音波研究所のパーティに招待された紅子と練無は、紫子と保呂草をお供に連れて
外界と一本の橋だけで接する山中にやって来た。その研究所には六人の科学者がいて
テレビ局のインタビューの為にやって来た一行と共に一見和やかな場だった。
そしてやっぱり事件に巻き込まれる阿漕荘の面々。
一方では警察に橋の爆破予告が届き、愛知県警刑事の七夏が現場に出動する。。
21.9.16. 再読書き直し。
あら、これ結構好きかも。
六人の科学者が研究している豪邸のパーティーに招かれた紅子さんとれんちゃん。れんちゃんはアレかな、短編で読んだぶるぶる人形のエピソードの関係だったかな。そこへ紛れ込む保呂草さんとしこさん、橋の爆破により孤立し、豪邸へたどり着いた七夏といういつものおなじみメンバー。そこで遭遇した、外国人研究者殺害事件と豪邸の主人、土井博士の首&手首なし死体という、状況だけ見るとベタベタなクローズドサークル系本格ミステリー。
登場人物の属性を考えると、ありうるかもしれない動機と事件という印象。謎の言葉の意味なんかは華麗な推理だったかも。エレベーターのトリックは理解できたんだかできなかったんだか自分でもよく分からないけれど。森ワールドらしい事件だったのではないかな。
しかし、紅子&七夏と林の三角関係だけはイライラするのでどうにかならんかしらね。紅子さんの勝ち誇ったような態度と我関せずの林。七夏好きじゃないけど、感情的になっても仕方ないと思うわ。