すべてが猫になる

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水の殺人者 (ねこ3.7匹)

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折原一著。講談社文庫。

次はお前だ!恐怖の『殺人リスト』にまた一人の名が記されたーー会社のコピー室に置き忘れられた
一通の書類から始まった連続殺人事件。次々にリストに加えられる名前、しかもその通りに殺人が
起こる。密かにせせら笑っている真犯人とは?(裏表紙引用)
ソーダ水の殺人者』改題、『水底の殺意』改題。


再読でーす。
面白かったという事しか記憶にない便利な脳みそを持つ私、一冊で二度おいしい。読んだら
やっぱり笑ってしまうぐらい覚えていない。。
そうそう!名前が増えて行くのよ。そうそうそう、順番通りに死ぬのよ。
そうそうそう、実はこんな単純な事だったのよー。
……、と、これでは得意の知ったかぶりである。覚えられないですよ特にこの人の本は^^;

なんで好きだったかも思い出した。
ややこしくないからだ。気楽には読めないが、ある程度の重要な場面と名前を焼き付ければ
「え、え、これどういう事!?」と起き上がって(寝ながら読んでもだいじょうぶ)
ページを戻る必要もない。

いや~、しかし人物がステロタイプなのが折原マジックの特徴で、一般人に想定できない
動機や行動がタブーなのが良い、と思って来ましたけども。冷えきった新婚家庭、
慌てて流されて結婚して後悔、という夫婦像が「ステロタイプ」として違和感がなく
読めるのもなんだか切ないところ。。
あと、ちょっと変な探偵役が出て来るけれど、まあ気にせずトリックを楽しみましょう^^v